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地域概説 |
歴史地図 | ||
| オーストラリア | |||
■ オーストラリア先住民 Australia Aborigines は、6〜3万年前にインドネシア・ニューギニア方面から移住してきたと考えられている。もっと新しい時代に移動してきたパプア(ニューギニア)系、ヘスペロネシア(インドネシア)系の民族とはまったく別系統で、ずっと古い歴史を持っている。 ■ 同じ大陸でも、北部は熱帯雨林地帯、中部は砂漠地帯、南部の海岸地帯は温帯林が広がっていて、自然環境は変化に富んでいるが、そこに暮らす多くの部族の世界観は類似しており、象徴的二元論にもとづく半族 moiety が社会生活と精神文化の基本を構成している。神話によれば、英語でdreamtimeと表現される、世界の始まりの混沌とした状態から、象徴的な分類体系−親族構造ならば半族−が分化してきたとされる。 ■ 地域によっては父系半族×母系半族の4クラス体系や、さらに2分割された8クラス体系を持つ社会もある。半族の原理が何重にも重なって4個や8個のクラスに分かれていく親族構造は、地球上でもオーストラリア先住民だけが飛びぬけて高度に発達させてきたものである。(観念としては漢民族の易やコンピュータサイエンスの基本にある二進法とおなじ構造をもつ。)物質文化や社会の階層化という点では一見、原始的に見える人々が、このような数学的な親族構造を高度に発達させてきたことは驚きに値する。 ■ それぞれの半族・クラスは各々のトーテムを持つ。トーテムはそれぞれの親族集団の、dreamtimeにおける始祖であり、英語ではdreamingと呼ばれる。このような英語が当てはめられるのは、毎晩見る夢は始原の時への回帰であると考えられていたからで、死もまたdreamtimeへの回帰であり、逆に新生児もdreamtimeから母親の子宮に再生してくるという、輪廻転生の考え方が一般的に広まっている。 |
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